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フエは養殖シーズン真っ只中!

秋・冬に気温が下がり洪水・台風もあるフエでは、暖かく雨も少ない2~8月が養殖のメインシーズン。エビ、カニ、魚が市場を賑わすのもこのシーズンだ。

ということで、先日は我がプロジェクトの支援している養殖モデルの実施地に視察に行ってきた。

フエ市内から車で走ること1時間。最初の目的地に着く。

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水を抜いたウシエビの養殖池。ウシエビとはブラックタイガーのことだ。よっぽどのエビ嫌いでない限り日本人なら一度は口にしたことのあるエビである。

池を使った養殖は、この水を抜いた準備作業がかなり重要だ。水を抜いて底の表面に溜まったエサの食べ残しやエビの排泄物を取り除き、底を耕し、天日乾燥させ、消毒用の石灰を撒く。水を抜いた直後は、それまでの養殖で溜まった「ゴミ」が表面に溜まっていて、それを放置しておくとそこに様々な菌・ウイルスなどが繁殖して、病気発生の原因にもなる。底を耕して酸素をいれ、天日乾燥と石灰で更に綺麗にする。親が子供のベッドをキレイでフカフカに準備する様な感じだ。

それにしても池から田んぼ、そして山へ繋がる風景が美しい。よく見えないが山の手前にラグーンが広がっている。

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水を抜いた池で巻貝を集める地元の子供達。ちゃんと家の家計を支えている。

その隣では子供達が網で魚を取っていた。

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その収穫の一部。魚も子供サイズ。

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水を張った養殖池と手漕ぎボート。竹の素材を編み上げてタールで水漏れ防止をしたもの。とてもシンプルだが、私はこのボートが一番気に入っている。

ここの池で、地元漁協とウシエビとアイゴの混合養殖実験をしている。正確には実験というよりはデモンストレーションなのだが。混合養殖とはその名の通り、二種以上の魚を混ぜて養殖する方法なのだが、ただ混ぜるということではなくて、それにはきちんとした理由があるのだ。

ウシエビだけを養殖した場合、餌の食べ残しやエビの排泄物で次第に池の環境が悪くなっていく。そうした有機汚染物は、植物性プランクトンや藻類などの栄養素として一部消費されていく訳だが、それらを食して生きている生き物達を池に入れることで池の環境を改善しようというのが混合養殖の基本的な考え方だ。いわば、生態系のサイクル(の一部)を利用した養殖の方法なのだ。

結果として池の環境も良くなり、エビの成長も促進され、病気リスクも減り、おまけに最後には魚まで収穫できる、、、のではないかという所で、地元漁協と協力して実験的に混合養殖を行っている。実際全てがそんなにキレイに進む訳ではない。

ラグーンの北部ではこの方式を取り入れている養殖家も比較的増えてきたが、今回訪問した南部ラグーンではまだまだ単一種の養殖の方が利益が高いと信じ込んでいる養殖家が多いので、この地域の漁協の元でデモンストレーションをしているのだ。

「百聞は一見にしかず」と言うけれど、地元の養殖家は自分の目で見ないとなかなか信じてくれないので、この試験養殖が上手くいって、普及が進んでくれれば大分養殖地からラグーンへの汚水排出も緩和されるだろういう目論みだ。

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水面を泳ぐウシエビ。まだまだ小さいが後2ヶ月程度で収穫期を迎える。

こいつがエビフライになる日もそう遠くない。
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