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さて、今回は話を養殖に戻そう。

元エビ池でのティラピア養殖地を後にした我々は更に40分程移動する。

ラグーン沿いに広がる山間地。きれいな湧き水のあるこの土地で、地元漁協とちょっとした試みを始めようとしているのだ。

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森の中をちょっと歩くと養殖施設が見えてきた。事前に打ち合わせしてトレーニングもした通り、漁協が設備の準備を進めていた。

バナナの木陰にひっそりとある養殖施設。

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漁協の代表の案内で養殖タンクの準備具合についてチェックする。水供給、水質、電気供給、その他諸々について確認。

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実験なのでタンクは2つだけ。

で、ここで何を養殖すんのよ、という話。

こいつです↓

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じゃーん。ウナギ。

といってもここで育てるのは稚魚まで。稚魚生産をして地元の養殖家に販売しようという計画だ。

ウナギの稚魚は日本も含めて現在は全て天然だということはご存知だろうか?ウナギはかなりミステリアスな魚で科学的にもまだ分かっていないことが結構ある。

ウナギは海で産卵するのだが、海から河に戻ってくるウナギの稚魚をババッと網で取って、それを養殖しているのが今の養殖ウナギだ。だから養殖ウナギと言えども、厳密には完全な養殖ではないのだ。

ウナギは結構ワガママな魚でもある。海から河に戻ってくる小さなウナギたちは当初白っぽい色をしている。いわゆるシラスウナギというやつだ。これが河に入ると色がついてくる。色がついたららもう自然の餌に慣れてしまった証拠で、人工の餌に慣れさせるのは至難の業だ。だから養殖するウナギについては早い段階で集めないと使いものにならなくなるのだ。

淡水魚全体の価格が安い中、ウナギの価格は海水魚を超える高値だ。山があり、綺麗な淡水が豊富なこのエリアでウナギの稚魚が育てられれば、小規模ではあるが地元漁協を中心とした一つの地場産業になる。その稚魚たちをここのタンクで育てようというのがここでの試みだ。

現在、この地域では自然から稚魚が取れた時点で販売をしているので、稚魚の供給が安定していない。この試みが上手く走れば稚魚の安定供給が可能にもなる。

そして何より、漁協の収入が安定すれば、ラグーンの管理に当てられる予算も増えることになる。
今はまだ必要な人件費すら出すのが大変な状態だから、漁協の財政強化はラグーン管理にとって重要な課題だ。

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ところで、

ウナギといえば蒲焼だが、昔はウナギをそのままぶつ切りにして串に指して焼いていた、その姿が蒲(ガマ)の穂に似ていたことから「蒲焼」と呼ばれるようになったという説がある。

寿司にばかり使われると思われがちな「江戸前」という言葉も、1700年代初頭の享保年間には、ウナギのことを指していたらしい。さらに、「江戸前に のたをうたせる 女あり」という川柳もあって、江戸時代はウナギを捌いていたのはもっぱら女性だったというのは面白い。

保温技術も発達していなかった昔に、ウナギを暖かいまま食べる策として、熱いご飯に挟ませた。これが「うな重」の元祖で、ご飯とウナギを2重にしていたという。なんとも豪華なうな重である。

と、ウナギについては知れば知るほど面白いストーリーが沢山あるのだ。

さて、話しを戻して、、

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山の上から流れ出る湧き水をろ過して養殖タンクへ送っている所。

ちょっと心配になって、水の供給源を見せてくれと頼む。

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道無き森の斜面をしばし登ってゆく。

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着いた。んんん?!ちょっと、というか、だいぶ水少ないね~。
これじゃ水供給が不安定過ぎるので、供給元を増やして強化するように指示。

そんな話しをしていると近くに一緒に連れてきた筈のスタッフの姿がない。
あれ、どこいったあいつら????

と、ふと森の中に目をやると!!

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たわわとなるジャックフルーツの実を発見して、心奪われているではないか!

なんとも嬉しそうな顔。

おおおーーーーい、おまえら仕事しろーーーーーー!!!!

もうジャックフルーツしか眼中にないスタッフはジャックフルーツ採りにまい進する。

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樹に登る、実を揺らす。引っ張る。
もう仕事そっちのけでジャックフルーツがどうしても食べたいらしい。

まあ、いっか。

漁協との話し合いを終わらせて帰りの車に乗り込んだ。
次回はウナギの稚魚をストックしにくる。
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