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ベトナムの醤油は変な味がする。

まあチャーハンだとか、そういうのには合わないこともない。

でも単品で味を確かめるとやっぱり醤油らしからぬ味がする。

こういうジャンキーな味好きだわ~という人を除いては、日本の醤油に慣れた口には何だか変な感じがするのだ。

その謎をひも解いてみよう。

まずこれがスーパーなどで一般的に手に入るベトナムの醤油(Nuoc Tuong=ヌックトゥーン)。種類はかなり沢山あって、10種類以上が常時置いてある。

RIMG0055.jpg

ここに並べたのはとりあえず、あからさまに香り付けのされていないいわゆる「普通の」醤油。

ベトナムでは醤油に見えるけど、実は化学調味料だったり(よく見ればNuoc Tuongと書いてない)、マッシュルームなどの香り付けがされているものも多い(キノコがラベルに描いてあったりする)ので注意が必要だ。

↓一つ目がスーパーブランドのいわゆるとても安いやつ
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見るからに怪しい。

↓そしてこちらが一般ブランドのもう少し価格の上のやつ
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図柄からは丸大豆醤油を彷彿とさせる。

ちなみに、「Em Be - Dong Tien」ってのは直訳すると「赤ん坊とカネ」って意味で、醤油の種類じゃなくて上のマークにあるブランド名。何でこういうセンスの無いブランド名なのかってのは、この際、考えない方がよい。

「赤ん坊とカネ」はどちらもベトナム人が一番大切にするものだから縁起が良いんだろう。

まずはよくよく見てみよう。成分表示。

ふむふむ、大豆(dau nanh)、、、そして、、、落花生(dau phong)??

あんな大豆の絵を前面に出しといて落花生入ってる訳ね?安い方は流石に大豆の絵は入っていないが、成分表示には落花生の方が大豆より前に書いてある。安いのは落花生の割合が多いということか?

これに食用油であるとか、MSG(「味の素」の成分です)含む合成調味料とか、色々入って、ベトナム醤油が出来上がってる訳だ。

それじゃあ普通に醸造した醤油と味が同じになる訳はないなと妙に納得。
ベトナムの一般的な醤油は化学調味料と考えた方が自然そうだ。

大豆の醤油はないのかと棚を探すとありました。香港は季錦記ブランドの特級鮮味生抽!

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中国で製造されたこの醤油は、日本の醤油と同じく大豆が主な正統派醤油。

ベトナム語でもきちんと「Nuoc tuong dau nanh(大豆醤油)」と書いてある。

香りからして大分日本の醤油に近づいてきた。



さて、一件落着かと思いきや、実はここからが本題。

更によくよくラベルを見るとこんな表示があるのに気付く。

RIMG0064.jpg

RIMG0063.jpg

どちらも、「3-MCPDの基準を満たしています」という意味だ。

これはここ数年で、ベトナムの醤油によく見られる様になった表示で、何かというと、こんな過去があったからだ。

■ ベトナム:醤油から発ガン性物質、有名メーカーも
■ 3-MCPD基準値超えるしょうゆ製品 新たに7社

一番濃度が高かった企業は、ベトナム国内基準の4200倍(ヨーロッパ基準の21万倍!)もの発ガン性物質(3-MCPD)を含んでいたというから驚愕である。

この事の発端は2005年7月、ベルギーに輸出されているベトナム醤油(Chin Su)から、当時のEU基準の約1700倍もの3-MCPDが検出されたこと。

これを受けてベトナム政府側が調査に乗り出したのが上のニュースの始まり。

事件を受けて、保険局が同年8月末までに醸造会社に3-MCPDの報告をするよう通達をしたものの、基準を満たせない企業が多すぎて、期限を過ぎても10社程度しか報告が来なかったという笑えない笑い話。

で、もっとベトナム(日本も?)らしいのは、実はこういう調査は政府が2001年からしていて、問題は大方把握していたと言う話し。公表がされた2007年まで6年の情報隠しと批判も多かった様です。当たり前だ。また政府の高官が醤油ビジネスに関わってたとかそういう話かも知れない。



それで現在は上記の様な基準満たしてますよ的な「安全マーク」が付けられている訳だが、誰がちゃんと調べてんのかって問題と、ヘルメットの時もそうだった様に「安全マーク」みたいのまで偽造されて市場に出回るベトナムで、こんなちっぽけなラベル誰が信用できるのか、というのが本音の所。

ちなみに更に驚いたのは、最初に紹介したスーパーブランドの安い醤油。

製造業者を調べると、「NOSAFOOD」と小さく書いてある。いや、ちょっと待てよ、、、確か、、、と思って調べると、やはり!!2007年の調査でダントツ1位の3-MCPD濃度(ベトナム国内の基準の4200倍、ヨーロッパ基準の21万倍)を記録した業者じゃないか!

スーパーブランドの下に隠れて分かり難くなっているが、こういう形で製造を続けているのかと思うと鳥肌が立つ思いである。それもこのブランドの3-MCPD基準の表示、やたらと端の方に小さく書いてある。ホントに基準満たしてんのか?

これは自社で勝手に印刷したのか、ちゃんとした検査してるのかも不明。

怖い怖いベトナム醤油の話し。

この醤油を知り合いの検査機関に送って調べてみたらもっともっと怖いことが分かるかも知れない。

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