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このブログについて様々なご意見頂き有難う御座いました。

このブログの内容については賛否両論有るのは承知しておりますが、このブログの趣旨についてこの機会にいくつか記しておきたいと思います。

第一に、このブログの方針は、ベトナムで生活をする上で日々直面する事件や出来事等を極力包み隠さず記すことにあります。物事を記事に起こす段階で若干オーバーな表現になっている所はありますが、ベトナム社会で長年暮らす中で日々起こった出来事、直面した問題、信じ難い出来事、ニュース、時事問題、その他を直球で捉え、伝えること。こうすることでしか、この様々なエネルギーに満ち溢れ、混沌とし、若く、右肩上がりで未成熟なベトナムの経済や社会を描き出すことは不可能であろうという考えが背景にはあります。そしてこれが日本とは大きく異なるベトナムの生き方そのものでもあります。

更に言えば、全てをオブラートに包んだ様に差し障りの無いことばかりを綴ったお世辞の様なブログに、私自身が面白みを感じない、ベトナムを感じられないということもあります(そういうブログは沢山あるので私が敢えて書く必要もないでしょう)。ベトナム社会に正面から向き合えば無尽蔵の葛藤や闘いが必ず生まれます。これはこの社会に向き合えば向き合うほど生まれてくるでしょう。そしてそれに日々向き合い、闘い、疲れ果て、しかし翌日には過去のことは忘れ次へ向かう。これがベトナムのエネルギーであり、日本からは到底想像もし得ない、ある意味日本とは真逆のベトナム社会の今なのだと思います。


第二に、このブログにある様なことは私が日本人(=ベトナムに於ける外国人)であるが故に直面している問題だと誤解される方もいるかも知れません。そういう問題も含まれているのは確かですが、実はこのブログにある問題の多くはベトナム人自身が日々直面している問題でもあるのです。こうした問題に直面した時、彼らは同様に怒り、文句を言い、闘い、時に今あるベトナム社会のあり方に嫌気が差し、時に絶望します。私はこうした様々な文化的、社会的、政治的、経済的、歴史的、その他の問題についてベトナム人の知人と包み隠さず議論してきたつもりです。特に教育のある層は今の国や社会の形に大きな不満と不安を抱いています。この国に国籍を持つ彼らはこの国を愛する一方で、今ある国や社会の形に途轍(とてつ)もない不安や不満を感じているのも事実です。それは(外国人と違って)彼らがこの国から逃れられないという事実の裏返しでもあります。

そして何より私がこの国が良いと思うのは、そういう問題を面と向かって話すことに人々は抵抗が無いということです(この辺りも日本とは大きく異なる点です)。その意味で、このブログに挙げている様な問題は既に殆どがベトナム人の同僚や知り合いと議論済みのものばかりで、陰口を叩いていると思われている方がいらっしゃるとすれば、そうではないことをここに付記しておきたいと思います。

ちなみに、この国では何か悪いことが起こった際に「運が悪かった」という表現をよく使います。これは本当に運がただ悪かっただけのこともあるでしょうが、原因が分かっていたとしてもそれを正す術が無い=原因を追究しても仕方が無い=考えるだけ無駄、という諦めを反映した言葉でもあります。これにはベトナムの個々人には如何ともし難い歴史的、政治的、社会的背景や問題が絡んでいることが多々あります。

こうした日々起きる、理解不能で時に理不尽極まりない問題を抱え込んでいては生きて行けない、次に進むことが出来ない。ベトナム人が問題を抱えたり喧嘩をしても、翌日にはそれらをケロッと忘れて常に驚く程前向きなのにはそういう背景もあるのです。これは予想ではなく、ベトナム人とも時々話題になる話です。ベトナム人が歌を唄い酒を飲んで下らないジョークで馬鹿笑いするのが好きなのも、困難な戦争の歴史を生き抜く術だったのだと、そう説明する人にも何人も会ってきました。


第三に、起こったことをその場で口に出して表現すること。感情を表現すること、その場で解決すること。これがベトナムで長年生活する上での鉄則です。このブログではこうしたことも描き出したいと思っています。

日本の人の多くは思ったことを口に出さず、対人的な感情表現も弱い傾向があり、その一方で後から独り言の様にブツブツ文句を言う傾向があります。ベトナムではこれでは何も伝わりません。「何も言わない=問題がない」と思われ、その場が終われば後は過ぎたこととして処理されます。この考え方とスピード感は日本とは全く異なるものです。そしてこうしたエクササイズをせずに、内に内に溜め込んだストレスがある日、決壊する。こうしてベトナム嫌悪症に陥り、日本へ帰国、又は他国へ逃げ出す。よくあるパターンです。

ベトナムでは、それぞれが個人の考えで感情表現・主張をするので、一時は場が混沌とし、言い合いや喧嘩や衝突も沢山起こる訳ですが、大抵がその場で終わり、引きずることは滅多にありません。つまりストレスを溜め込まない体質になっているということが出来るでしょう。そしてそうしたコミュニケーションスタイルを許容する社会があるということです。

こうした日本と180度異なったベトナムのあり方もこのブログから感じ取って頂きたいという意図もあります。


第四に、このブログのアプローチやブログにある様な問題の多くは、私がベトナム人家族と同居し、地元市場を毎週の様に歩き、ベトナム人同僚や知人と向き合い、時に衝突し、時に酒(やコーヒー)を酌み交わし、時に語り合った過程から浮かび上がる様々な問題を含んでいます。先にも書きましたが、ベトナムという国は向き合えば向き合う程、無尽蔵の葛藤や闘いが必ず生まれる国です。従って、ベトナムに住まれ、同様の経験をされている方の多くにはよく分かる内容が多いのだと思いますが、ベトナムを知らない又は住んでいても一般のベトナム社会と隔絶された生活を営まれている方々には理解し難い内容が含まれているのかも知れません。ベトナム社会の混沌としたイメージを伝えるのもこのブログの一目的です。


そして最後になりましたが、このブログは私個人のブログであり、私個人の経験や出来事をベースに、私個人の考えや感想を掲載しているものですので、ご意見があればわざわざご丁寧に他人や職場に送って頂かなくとも、私個人に直接頂ければ幸いです(非公開コメントも送信可能です:コメント時に「secret」欄にチェックを入れてください)。


以上

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